昭和21年創業の磯部湯。残念ながら2012年に営業を終えましたが、経営者夫妻がお手入れを毎日のように行い、綺麗な状態のまま当時の雰囲気を守っていました。高い天井、ハイサイドライトからの光に照らされる室内は、不思議な魅力を持っています。
そして2014年、アーツ前橋による「地域アートプロジェクト」により、伊藤 存さんと幸田千依さんの2人が、この場にしばらく滞在し、公開制作と作品展示を行いました。7年経った今も、幸田千依さんの大きな絵が1枚飾られていました。
たくさんの人々が交流を持ったであろう地域の小さな銭湯で、小さなフェスを行いました。

イベントではこの小さくも魅力のある空間を体験できる内覧会、アートを手がけた幸田千依さんらによるトークイベント、落ち着いた雰囲気のアコースティックライブ、大家さんのお孫さんであるバリスタが淹れる美味しいコーヒー、地域の人々によるガレージセールなど、未来への様々な試みが生まれました。